気候・服装

パレスチナは地中海沿岸の地域です。

夏は非常に暑く、殆ど雨が降らない為に乾燥しているため、夜間と日中の気温の差があります。冬は、雨が時々降ります。

5月初旬のベツレヘム
5月初旬のベツレヘム。半袖の人が多い。

基本的には、日本の気候よりやや暑い程度に考えておけば大丈夫です。

また、ジェリコや死海周辺は海抜以下の標高の為、夏は非常に暑く冬は暖かいです。

パレスチナ(エルサレム)の年間気温と降水量

12 月から 2 月

東京の冬と似たような気候か、やや暖かいくらいで、時々雨が降ります。

厚手のジャケット・マフラー・ニット帽など、日本の 12 月頃のイメージで行けば大丈夫です。

3 月から 5 月

春にかけて雨の降る日は少なくなり、特に 4 月・5 月は非常に過ごしやすい時期になってきます。

5 月ならば、日本の初夏のような服装で大丈夫でしょう。ただ乾燥している分、朝晩は冷え込みます。1 枚気軽に羽織れるパーカーなどがあるといいでしょう。

6 月から 9 月

殆どと言っていい程雨が降らず、晴天の日が多くなります。

気温は 35℃ を超える日も。非常に乾燥しますので、保湿クリームなどを持参しましょう。また日差しが強く感じられる為、帽子やサングラスを持って行くと大分違います。

10 月・11 月

まだまだ残暑が続く時期ですが、真夏に比べるとぐっと過ごしやすくなってきます。日本の秋と同じ位のイメージです。

やはり朝晩は冷え込む日が出てきますので、上着は必須です。冬にかけて雨の時期になりますので、折り畳み傘もあれば安心。

女性はヒジャブを被る必要はあるか

「パレスチナに行く」と言うと、よく「頭にベールみたいなものも被らないといけないでしょう?」と聞かれます。

結論から言えば、全くの不要です!

パレスチナのムスリム女性の服装
ムスリムの女性でも、西洋文化にオープンなパレスチナではヒジャブを被らない人もいます。

パレスチナはムスリム(イスラム教徒)の多い国ですが、アラビア半島のように「イスラム教=法律」といった厳格なイスラム主義はありませんし、むしろ西洋文化にオープンなムスリム女性も多く、そういった女性達はヒジャブを被っていません。

また、イエスが生まれた地であることから、キリスト教徒も多くいます。もちろん彼らは西洋人と同じような格好をしています。

ですので、日本人が変にヒジャブを被っているほうがよほど不自然です。

モスク内を見学する際は、女性は入り口でフード付のローブの着用をお願いされますので(返す時には 5 シェケル程チップを渡しましょう)、イスラム教に敬意を示す意味でも着用をして下さいね。

女性は露出度に注意

一方、過度の露出はオススメできません。

胸の谷間が見える服装や短パン生足は、イスラエルでは普通に見かけても、やはりムスリムが大多数のパレスチナや東エルサレムでは、肌を隠して生活する女性に慣れているムスリム男性の目を無駄に引きます(引きたいのでしたら、問題ないのですが・・・)。

パレスチナの夏は非常に暑いですが、タンクトップ+短パンよりは、T シャツ+クロップドパンツ等、少し露出を抑えた服装で外出するのが、ある程度のマナーです。

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