イスラエル出入国・審査

パレスチナに行く為には、厳しいイスラエルの入国審査を通らなければいけません。

ベングリオン空港駅の看板
ベングリオン空港駅の看板

以下は経験者によるアドバイスであり、イスラエルに必ず入国出来る事を保証するものではありません。

陸路での国境越えにつきましては、こちらのページに詳しいレポートを掲載しております。

イスラエル入国審査の 3 つのポイント

1. パスポートにスタンプを貰わない

イスラエルのスタンプがあると、そのパスポートでは入国できなくなってしまう国があります。

【イスラエル・スタンプがあると入国できなくなる国】 イラク、レバノン、リビア、サウジアラビア、スーダン、シリア、イエメン、ソマリア、イラン

参考 イスラエル入国に伴う注意事項 | 在ヨルダン日本国大使館

イスラエル渡航後、これらの国へ行かれる予定のある方は、入国審査・出国審査の両方でイスラエルのスタンプを貰わないようにご注意下さい。

※条件が認められれば、イスラエル・スタンプがあっても対立関係地域の一方を渡航先とした限定旅券の発給が許可される場合もある。

ノースタンプ、プリーズ」とお願いすると理由を聞かれますが、通常の観光客である場合は応じてくれるようです。しかし時々、意地悪な審査官もおり、スタンプを押される旅行者もいます。

2. アラブ諸国のスタンプには注意

逆に、アラブ諸国のスタンプがあると、入国審査で問い詰められます。

ないに越したことはありませんが、スタンプがあって行かれる方は、心の準備をしたほうがよいかもしれません。

「パレスチナに行く」と言わない

イスラエルは、外国人が進んでパレスチナへ行くことを快く思いません。

初めての渡航であれば、イスラエル内のみの観光地を挙げておくのがベターです。

ベングリオン空港での入国審査の体験談

筆者は 2 回、エル・アル航空でイスラエル入国をしました。

エルアル航空の機体

エル・アル航空での渡航の場合は、飛行機に乗る際に非常に厳しい尋問を受ける(後述)ためか、入国審査は幾分か楽に感じられました。それでも 10 分位はかかります。

ベングリオン空港の入国審査で聞かれた内容

  • 渡航の目的は。
  • どこに行くのか。
  • 宿泊先はどこか。
  • 何故一人で旅行をしているのか。
  • (「ノースタンプ」と頼んだ後に)何故スタンプを押してはいけないのか。

無事に入国出来た時、小躍りしてしまうのは筆者だけではないはず・・・。

エル・アル航空に乗る場合は要注意

筆者パレスチナ渡航は、エル・アル航空でローマからテルアビブのルートが多いです。

エル・アル航空では搭乗チェックインの前に、空港で厳しい審査が行われます!

以下、ご参考のために尋問の内容を掲載致します。

  • 何故イスラエルへ行くのか。
  • イスラエルに知り合いはいるか。
  • どこに行くのか。
  • 宿泊先はどこか。
  • イスラエルの通貨を知っているか。
  • ガイドブックを見せろ。
  • この空港に来るまでの間、どこで何をしていたか。
  • 旅費は誰が出したのか。
  • 荷物は誰がパッキングしたか。
  • 人から頼まれた荷物や、貰ったプレゼントなどはあるか。
  • (旅の日記を見つけ)英語に訳して読め。
  • (デジカメを見て)写真を見せろ。
  • 武器は持っているか。

これにクリアしないと、飛行機にすら乗れません。

エル・アル航空での複数回渡航は怪しまれる可能性あり

1 回でもエル・アル航空でイスラエルに行ったという履歴があると、より怪しまれるようです。

筆者の場合、2 回目の時は荷物は勝手に全部開けられてぐちゃぐちゃに、別室で下着姿にされて髪の毛の中まで検査されました。

それでも怪しいのか、他の乗客が皆審査を終えた中、4 人の職員に囲まれ、「こいつは怪しいのか」とかなんとか(ヘブライ語だからわからない)、ああだこうだと議論されること約 1 時間。

ようやく搭乗が許されたと思いきや、トイレに行くにも職員がドアの前で待機、搭乗口までしっかりエスコート。

窓際の席に勝手にされて、横には超デブのきつい香水のロシア系ユダヤ人のおばちゃん二人組(← ガチです。誇張ありません)で身動きとれず。

荷物は全て勝手に預け荷物にされ、リップクリームすら持ち込むことを許されませんでした。

恐らくですが、エル・アル航空を利用するのは、殆どがユダヤ人だと思われます。観光客は非常に少なく、目立ったのでしょう。

尋問には用意周到に用意していっても、間違いなく疲弊します。1 回目だけならいいかもしれませんが、オススメの航空会社とは言い難いですね。

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